だからこそ、しっかり自覚を持って、作品作り、お客様へのサービス活動に取り組まないとハンドメイド作家という職業の地位がどんどん下がってしまいます。地下アイドルだって一所懸命練習をしてファンに良いショーを見せようと頑張っている人もいれば、ただ自分はアイドルであると思い込みたいばかりに、それにしがみついている人もいます(地下アイドルばかり引き合いに出してすいませんw)。
一時期、テレビで取り上げられた、既製品のビーズを組み合わせてハンドメイドアクセサリーと称して販売するだけでハンドメイド作家として活躍出来て稼ぐことも出来る!等という記事が出回りましたが、とても残念な気持ちになりますね。
勿論、ある意味オリジナルではあるのでそういった活動をしている人をとやかく言うつもりはありませんし、既製品のアクセサリーパーツを使うことが悪いとは思っていません。むしろ、上手に使うことはとてもメリットが多いです。
どこからがハンドメイドアクセサリーか?という議論も活発にはなっているようですが、やはり0(ゼロ)から何かを生み出すことがハンドメイドだと僕は思っていますので、売っているパーツを組み合わせただけのものをハンドメイドアクセサリーとは呼ばない気がしますし、そういったものがメディアに取り上げられて定着してしまうのは一生懸命に制作活動をなさっている作家さんに気の毒だと思います。
まぁ、そのような表面的な流行りは一過性のもので、結局は真面目に取り組み続けている作家さんが残って行くんですよね。そう考えれば、いい加減な内容であってもメディアに取り上げてもらうことも、それ程悪いことでも無いですねw。
例えばネックレスを例に挙げれば、やはりメインはトップの部分ですので、その部分に関しては素材から作家さんのセンスと手によって生み出された形や色が前面に出ているものであり、それを引き立てるようなパーツの使い方であれば、その作家さんのオリジナリティーを損なうことはありません。
勿論、既成のパーツは一切使わない!というハンドメイドアクセサリーの作家さんもたくさんいらっしゃいます。結局、大切なのは『バランス』なんだと思います。全てに手と時間をかければ更に良いものは出来るかもしれませんが、時間と手間をかければ当然、商品の値段も高くしなければいけません。高ければ売れないかと言えばそういう訳ではありませんが、ある程度売れにくくなるのは事実ですし、既成パーツを上手く使うか否か、結局は作家さんのセンスになります。
ですので、全てに時間と手をかけた効果な品物と、既成のパーツ等を上手く利用して作った比較的安価な品物をさらにMIXして販売するのが良いと思います。
『何かと何かを混ぜ合わせる(MIXする)』という感覚はハンドメイドアクセサリー作家にとってとても大事な概念です。
本日も最後までお読み頂きありがとうございます。